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勝山健史 織物展「作為の外」と、木漆工芸家 「京の至宝 黒田辰秋展」へ。

また暑さが戻って来てしまいましたね~(^^;
お誘い頂いて、京都岩倉の国立京都国際会館の一室で開かれていた(8~11日まで)京都西陣の勝山織物の五代目勝山健史さんの織物展「作為の外」という個展に出かけて来ました。
夏に戻ったような陽射しでしたけど、宝ケ池を望む緑豊かな風景を背景にしたお部屋で、
勝山さんがこだわり抜いて制作された帯や着物を、ご本人のお話をお聞きしながら、ゆっくりと拝見してきました。

納得のいく織物を作るため、養蚕から染め織りまで一貫して制作する工房を長野県に構え、西陣で代々受け継いだ技術を加えてのモノ創り。
勝山健史さんのお名前は前々からお聞きしておりましたが、まとまった形でたくさんの織物を拝見したのは今回が初めて。多くのキモノファンが魅了される理由が少し理解出来ました♪
会場でのお写真は撮れませんでしたので、どこかに使える画像はないかな~と探していたら、2年前に東京で個展をされた時の事を、女優の中谷美紀さんが書かれているのを見つけました。
こちら→ 中谷美紀オフィシャルブログ
日本美術や工芸品にも造詣が深いと評判の中谷さんの文章で、勝山健史さんの織物がどんなものか、ちょっと解るかしら?!~^_^
でも、やっぱり、着物や帯です。
こればかりは身に付けてみないとわからないのですよね~~(^^;興味深々ですが先立つものが(・・;)
☆☆☆☆☆
京都は最高気温33度の予報(^^;
でも、もう夏着物は着たくない気分でしたので、いつも単衣で一番最初に着るこちらで。

これも西陣の帯匠さんである「紫絋」さんが、
納得のいく絹糸を求めて東南アジア周遊の果てに見つけたラオスで養蚕から染め織りまで手掛けられた「草木染めの絹織物」です。
とっても薄手ですけど、生引きされた絹糸はしなやかでとっても光沢があります。
勝山さんの織物も「あけぼの」という品種の繭を塩蔵、手引きして作られた絹糸を使ってはるそうです。
私は以前に米沢でこの「あけぼの」の糸を使って織られたキモノを頂いたことがあるのですけど、それはそれは着心地の良いものなのです。
なので、勝山さんのお着物もさぞや💕と思うのです~ぜひ着てみた~い(笑)
織物を作っていると、はやり「糸」への探求に向かうのは必然なのでしょうか?!
「紫絋」さんも「勝山健史」さんも、西陣という共通の場所で育まれた美意識にに導かれたモノ創りをされているからこその必然‥…
興味深く、そして頼もしいです~(*^^*)
益々、頑張って頂きたいです!

キモノが無地なので、帯で季節の気配をと、
昭和初期くらいの絽の染めの丸帯だったものに
日本刺繍を足してもらって名古屋帯に仕立て替えたものを合わせてみました。
帯留めはkosodeさんのものに絹の三分紐で。

お太鼓にもタレにもたっぷりと刺繍してもらったので、思いの外(^^;ドレッシーな帯になりました。
なのであんまり出番がありません(^^;
☆☆☆☆☆
その後は、京都駅ビルの伊勢丹の中にある美術館「えき」KYOTOで開催中の木漆工芸家の人間国宝「黒田辰秋 」展へ。

黒田辰秋さんのお名前は知らなくても、祇園の葛きりで有名なお菓子屋さん「鍵善良房」店内の重厚な飾り棚や、京都大学北門前のカフェ(^^;「進々堂」店内のテーブルセットなど、知らずに見ている方も多いはず( ´ ▽ ` )
美術人名辞典には以下の説明文がありました。
ご参考までにコピペしてみました。

木工・漆芸作家。京都生。漆匠の父亀吉に学ぶが、漆芸制作の分業制に疑問を抱き、作家として一貫制作を志した。柳宗悦らの民芸運動に共鳴、昭和2年に上賀茂民芸協団を組織する。刳物・指物などの木工とともに乾漆や螺鈿などの漆芸を駆使して、重厚な独自の作風を確立した。昭和43年には皇居新宮殿調度品を制作している。日本民芸協会会員。日本工芸会理事。人間国宝。昭和57年(1982)歿、77才。







私は京都で工芸科に通う美大生だったので、黒田さんの作品は当時から憧れでしたので、足繁く「進々堂」に通いましたよ~(^^;
実は今回、ひょっとしたら見られるかも?!と期待していたのがこちら♪

黒田辰秋制作の「骨壺」です~(^^;

この作品を依頼したのは、往年の大女優、高峰秀子さん。今でこそ、俳優やタレントが本を書くのは当たり前ですけど、高峰さんは女優としても数々の名作に出演されてますけど、名エッセイストとしてもご活躍だったのです。
この骨壺のことは、昭和54年(1979年)に発行された「いいもの見つけた」という写真エッセイ本の中で紹介されています。
高峰さんは一時、東京の銀座?丸の内?のビルの中の小さなスペースで骨董店を営んでいた事があり(私も一度だけ行った事があります♪学生だったので小さい陶器と銀のイヤリングを買っただけですけど、まだ大切に持ってます~♡)
絵画や美術工芸や身の回りの雑貨や服飾についてもあれこれと、ご自身の好みやお考えのある方なのです。
谷崎潤一郎、志賀直哉、三島由紀夫、藤田嗣治、梅原龍三郎などとの交流があり、
子供時代から銀幕のスターという特殊な環境で育った方の書くエッセイはとっても面白くて、私も大ファンで、出る本は毎回楽しみに読んでいました。
中でも、この本や「瓶の中」という写真と文章が一緒になった二冊は、もう全体に変色しちゃってますけど(^^;大切に置いてあります。
今、読み返しても面白い!
(最近、養女になった方が高峰さんの本を復刻再編集して出版されているみたいです)
話を「骨壺」に戻すと、
これは、高峰さんが50歳になり子供がいない自分たち夫婦のいく末を考えた時に、いつも「先に逝く」と言っている亭主(脚本家の松山善三さん)の落ち着き先をキチンとしたいと思い立ち、暗く冷たい墓地に埋めるのも嫌だし、せめて一欠片なりと常時、自分のそばに置いておきたい。けど、日頃愛用の李朝の小壺じゃ、低血圧の松山さんがさぞ寒かろうと、考えた末、駆け込んだのがの黒田辰秋さんの工房だった。と、書いてあります。
かくして、2年後、高さ直径共に8センチで品の良い「茶入れ」みたいな「骨壺」が出来てきたそう~蓋に象嵌された桜の花びらは、「人間、いつかは散る命」の意味。
なんというシャレた事をする人なの~💕と、
私の中で黒田辰秋の名は、単なる人間国宝の漆芸家ではなくなったのであります♪
残念ながら、高峰さんも松山さんもお亡くなりになり、(しかも、お二人の思惑とは違い、一歳年上の高峰さんの方が先に亡くなった( ; ; ))この骨壺がその後どうなったのか、ひょっとしたら?!、展示されているかも?!なーんてね。
でも、ポスターに有るような「捻じり」の形のお得意の茶器や華やかな螺鈿象嵌を施したものなど、たくさん類似の作品が見られて満足♪でした!黒澤明さんのために作られた「王様の椅子」も素晴らしかったです~\(^-^)/

で、こちらの螺鈿象嵌を施したお盆と、帯留めは、私が愛用している黒田さんのお弟子さんで只今もご活躍されている小島雄四郎さんの作品です。
毎年、うめだ阪急本店での個展でステキな作品も拝見できますが、この展覧会場のアートショップにもステキな小島さんの作品が、いくつか並んでおりましたよ!
お見逃しなく~~♪
あ!右の朱漆の捻り花の帯留めは、私の芸大時代の先輩の木漆工芸家、片山晴比古さんのものです。「使い込んだら下地の黒漆が出てきて、ええ味になるよ~♪」と言われて毎年使う度にナデナデしてますけど(^^;、まだ出てきてません~(笑)
お二人とも関西でご活躍されてます。
お名前、覚えておいてくださいませね~~(^-^)v
日本の至宝ともいえる、染織工芸も木漆工芸も現在も受け継がれ、作り続けられていることに感動した日曜日でございました。
「京の至宝 黒田辰秋 展」は10月9日まで。






毎年のことですけど、キモノ・ハイシーズンは
展覧会、展示会シーズンでもあります。怒涛のお出かけが続く予定(^^;
たのしみ~~(^-^)v
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