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日本の絹はどうなるのかな~「皇后陛下のご養蚕」の記録映像

今日のお昼のニュースで、こんな話題が紹介されていました。

パリ日本文化会館で19日から始まる
蚕―皇室のご養蚕と古代裂・日仏絹の交流」展の
レセプションがあったという内容でした。→ こちら
(この展覧会、日本でもやるのでしょうか?!やって欲しいですよね~~)

で、そういえば・・・と。

前回のブログでご紹介した、群馬県の創作きものにしお
さんからも、こんなお知らせが届いていたのです。

皇后陛下のご養蚕」という政府インターネットテレビのことが!→ こちら

皇后陛下の皇居内でのご養蚕については、ニュースなどで存じておりましたが、
ここまでいろいろな作業に携わっておられたとは、全く知りませんでした。

この養蚕所で皇后さまのお手伝いをされているのは、群馬県の蚕糸試験場の場長を務められた、
藤枝さんという方だそうです。

30分ほどの番組ですが、蚕が育ち、繭をつくり、それがやがて糸になる工程がたいへんよくわかります。
ぜひ、皆さんにも見て頂きたくてご紹介しますね。


***


このブログでも度々、書いてますけれど
明治の時期は、日本の近代化の大きな力になった絹産業は、今、まさに風前の灯といった状況です。

私がそのことをはっきりと理解したのは、2008年に上記の西尾さんたちが
群馬県で開かれた「絹の郷シンポジュウム・現地見学会」に足を運んだときからです。
(西尾さんのHPにくわしく内容が紹介されています。ぜひ、ご一読ください)

今から6年前ですが、そのときに聞いた数字にたいへん驚いたことが思い出されます。

それは、私たちが身につけている日本の着物や帯の内、国産の絹で作られているのは0・1%に過ぎない!
ということでした。

絹製品って、和装に限らず洋服でもインテリアでも様々あるので、
そりゃ外国産の絹ももちろん使ってるでしょう!

けど、

着物や帯までもが、ほとんど外国産の絹で作られているの?!という驚きだったと思います。

6年経った現在、状況はより深刻です。ほんとに残念なことです。

西尾さんは、日本の絹文化を根本から支えてきた「養蚕」を国内で絶やさないために
「絹の会」という活動をされています。

1402191.jpg

こちらは、昨年、会員に送られきた本です。
「群馬 絹産業近代化遺産の旅」 高橋慎一(写真・文) 織研新聞社 

今年、産業遺産としてユネスコから指定を受けると言われている「富岡製糸場」など、
群馬県には絹文化の象徴的な場所がたくさんあります。

もちろん、すぐれた繭を今もつくっておられる「養蚕農家」さんや国内にたった二か所になった
「機械製糸工場(碓井製糸場)」や、先日ご紹介した芝崎重一さんが使ってらっしゃる「座繰り糸」を
ひいておられる方々などなど・・・着物好きなら知っておきたい
(知らなければならないというべきかな~)そんな場所と人。

そんな群馬県の絹産業の歴史と現代の様子が、豊富な写真とともに紹介されている優れた本です。


1402192.jpg

               1402193.jpg


お写真のような、とてもステキな呉服屋さんを営む一方で、
日本の「養蚕農家」さんの育てた室の良い繭(絹)を、この人なら!という優れた作家さん(芝崎さんなど!)
に斡旋されたりと、「きもの文化」を守るための地道な活動をされています。

今や「効率」とか「生産性」とかいう価値観からは遠く隔たった「きもの文化」ですけど、
「皇后陛下のご養蚕」の映像などを拝見すると、この文化を手放してしまったら、
日本人の精神文化も崩壊するんじゃないかなあと強く感じました。

私がお手伝いさせてもらっている「ぬぬぬパナパナ」の作家さんの中にも
自分で「かいこ」を育てるとこから「織物」を作ってはる方もいっらっしゃいます。

現代日本では、生計をたてる仕事とはなり得ない「非効率」な手仕事です。
でも、つくられる「きもの」は美しい~

着物はファッションとしても側面もあるので、あんまりこういうことは言いたくないのですが、
たまには、着物を着る時にこれは、どこでどうして作られたものなのか?!と、考えてみる。

絹に限りませんが、日本各地でつくられる「きもの文化」に関わる現状を考えてみるのも、
そろそろ必要かな~と思います。

せっかくきものブログを書いているので、こうして様々な情報をお伝えすることで、
読んでくださった皆さんの「やっぱり、きものは無くなったらイヤ!!!」という「想い」が、
やがて「ちから」になってくれないでしょうか?!


なにも知らない間に、いつの間にか無くなってしまった・・ってことにならないように。。。


と、願いつつ・・・、お知らせまで~~♪



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