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工芸店「ようび」真木啓子さんのおキモノ。その②

本日、二つ目の記事。

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えーと。これは2007年に出た「きものサロン」の春号でございます。

こちらの、
「『人柄を映す分身帯は万能帯』納得の一本が手持ちのきものを生かします」

っていう、長い題名の帯の特集ページに載られた時のお写真です。


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細かい桜模様の小紋にやはり桃山時代の能装束写しの刺繍の帯。
春の草花を桃山時代そのままの、ふわっとした刺繍で完璧に写したもの。
現代は糸がひっかかるからと細かく糸を刺すのが普通ですが、
真木さんはひっかかってもよいからと、
桃山時代の美を優先して「ふわっと」刺してもらったそうです~~

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唐草模様の色無地に、江戸中期の唐織りの能装束を復元した試し織りで作った
「蒲公英」の帯。(江戸中期にこんなモダンな柄が!)

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ギンガムチェックのような結城紬にカンディンスキーの「青い空」を
織りで復元した帯で。お店にいらっしゃる時はほとんど紬だとか。

***

以下、記事から。

「古いものもシュールなものも好き。基本は、''地味目のきものに少し華やかな帯''です。
季節感や気分で帯を選び、縞や格子、小紋柄などのきものを合わせると、帯がより引き立ちます」

帯のモチーフの多くは、桃山時代前後の能装束や小袖からとったもの。真木さんは趣味が高じて
昔の能装束の写しを再現していますが、そのとき必ず試し織りをします。その織り地を活用して
帯を作っているのです。レプリカの楽しみは古典だけにとどまらず、カンディンスキーやミロなどの
現代アーティストの作品にも挑戦。

「昔のものも現代作家のものも、いいものは完璧にできています。模様をはしょったり、
色を変えたりすると、とたんにおかしなものになってしまいます。アレンジはいっさいせずに、
どこかの部分を切り取って完璧に写すのが私のやり方。丁寧につくった帯は、手持ちのきものに
合わせやすく、愛しさもひとしおです」

本物の美を見極める感性があればこそ、できる冒険。
真木さんの帯には独特の美意識が詰まっているのです。



なるほど~~!


***

これは、ノンフィクション作家の澤地久枝さんが、
淡交社の茶道月刊誌「なごみ」に連載されていたエッセイを一冊にまとめられて、
平成22年に出版された「きもの箪笥」です。

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本の帯にもあるように、
澤地さんのお持ちのきものや帯がさまざまな人との出会いとともに写真入りで紹介されています。

お茶もやってないのにこの連載を見るために「なごみ」を毎月、買ってました。
それくらい、すばらしいおキモノや帯が載っているんです~


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で、この本にも真木さんが登場するのです~~

このお写真は澤地さんの江戸小紋のおキモノです。

エッセイでは、澤地さんのおキモノの師匠は俳優の志村喬夫人の志村政子さんだったそう。
合わせたこの赤い龍村の丸帯を政子さんと分け合ったエピソードなどが、
思い出とともに語られています。

その政子さんが亡くなられたあとの、澤地さんのおキモノの指南役を真木さんに
お願いしているとありまして、このキモノが紹介されているのです。

真木さんに一切任せて、お正月用の江戸小紋の紋付きをお願いしたら、
すべてが完璧な出来栄えで驚嘆したこと。
さらに、裾回し(八掛け)に紗綾形の地紋のある生地が使われていて、
その美意識の高さに上方の心意気を感じたと書いておられます。

それまで、100枚を超えるキモノを着てきたけれど、裏地にこのような
心使いをされたことがないと。

そう!

朝日カルチャーの講座でお召になってた大島紬にも
表地と少し色味の違う「金茶色」で紗綾形地の八掛けを付けてらっしゃったんで、
「ああ!あの本の中の裾回しだわ!」と、すぐに思い出しました~~キャー


***


てなわけで。。。

ずーっとずーっと、誌面であこがれていた真木さんに実際にお目にかかれて
少しですが、おキモノのお話も伺えて、とっても幸せでした~~

「漆器」や「陶器」のお話ももちろん面白くてお勉強になりましたが、
チラチラ目に入ってくる目の前の真木さんのおキモノ姿が
ほんとに素晴らしくステキで、講座に参加させてもらってほんとに良かったなあと思いました。

幸いなことに私でも手に入れられる価格帯の和食器も扱っておられるので
近い内にぜひお店にもお邪魔しようと思います。

「ようび」さんこそ、真木さんの美意識のすべてが詰まった場所だと思うので
お訊ねする日を楽しみにしたいと思います~~
(って、大阪だからいつでも行けますけどね~笑)



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コメント

[C1121]

ああ、八掛けのくだりの方にお会いしたのですね!
あの本の中でも印象に残っていました。

一度、工芸店「ようび」さんに行ってみたいです!
素敵な記事をありがとうございます。

[C1122] はごろもさま。

わあ~はごろもさんも読まれましたか!
垂涎のおキモノばかりですよね。見てるだけで
しあわせ~~(笑)
そうなんですよ~~お目にかかれてほんとにシアワセ!
「ようび」さんツアー、ぜひご一緒いたしましょう~♪

[C1123]

すみれ先生、こんにちは!
ご無沙汰しておりますが、ブログは楽しく読ませていただいてます。
「きもの箪笥」早速、読みましたよ!
読んで、見て、楽しめる本でした。教えてくださってありがとうございます。
知性があって、人生が豊かな女性の着物箪笥ってこんな風なのですね~私の箪笥はどうなることやら・・・ 
  • 2013-11-08 12:03
  • sachizo
  • URL
  • 編集

[C1124] sachizoさま。


こちらこそ、ご無沙汰です~~
ブログ、最近サボってばかりでしたが~~また、頑張らねば!

そうですか!「きもの箪笥」、すてきなおキモノが満載でございましょう?!
ほんとにねえ~私の箪笥は何年も前に総量オーバーですが、まだ欲しいもんがあるって・・・これって知性が欠如してるってことかも?!とほほ・・・

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