Entries

市川団十郎さんのこと。小説「きのね」のこと。中島千波さんのこと。

歌舞伎俳優がまた一人、お亡くなりになってしまいました。

十二代目、市川団十郎さんです。
海老蔵さんのお父さんというほうがなじみがあるのかもしれませんね。


1302051.jpg


この新聞にも載ってるように、

私のご贔屓の音羽屋、尾上菊五郎といっしょに毎年「團菊祭」という
歌舞伎座での公演があって、両家のファンにとっては楽しみな会でございました。

たびたび話題になってるその東京の歌舞伎座が建て替え中のここ3年はその公演が
大阪に移り、私も楽しみに拝見しておりました。

その時の様子やキモノのことをこのブログにも書いております。こちら

当然のこと、ことしも團菊祭があるだろう♪と楽しみにしておりましたのに!

まさかまさか!亡くなってしまうなんて!

まだまだお若いのに・・・

昨年の勘三郎に続いて、今まさに働き盛り、円熟期を迎えてはる、
歌舞伎を牽引している役者さんが居なくなる・・・

一歌舞伎ファンとして、ほんとに残念でたまりません。



***

ご存知でしょうか?

きのね〈上〉 (新潮文庫)きのね〈上〉 (新潮文庫)
(1999/03/30)
宮尾 登美子

商品詳細を見る
 
きのね〈下〉 (新潮文庫)きのね〈下〉 (新潮文庫)
(1999/03/30)
宮尾 登美子

商品詳細を見る


この小説は、このたび亡くなった団十郎さんのお母さんがモデルといわれてます。

昭和63年の秋から、平成元年の冬に朝日新聞に連載されてたものです。

当時、私は歌舞伎はみてましたけど、だれのファンとかってわけでもなく
まして関西では団十郎さんの見る機会も少なかったので、ただ面白い小説として読んでおりました。

上の新聞記事を読んでて、ああ!あの時の小説の!と思い出したわけでございます。


歌舞伎のおうち、しかも名門といわれる家に生まれるって、
特別に選ばれた恵まれた人っていうイメージを抱きがちですけど・・・

この小説を読むと、なかなかに人生模様というものはたいへんなものであると思わせられます。

小説ですので、どこまで本当かはわかりませんが、
数奇な運命のもとに生まれてきはったことは確かですね。

平成の団十郎として海老蔵さんに芸を伝えられたのは、やはり歌舞伎の神様に選ばれたからこそでしょうね。

興味のある方は、ぜひご一読を。


***


1302058.jpg

あらら~背表紙の色が変ってる~~

新聞連載時に、挿絵を担当されたのが、
日本画家の中島千波さんです。

大阪松竹座の二階ロビーの壁に12ヶ月の花の絵がずらっと並んでいるの見たことがありませんか?

あれらの絵の作者が中島千波さんです。

連載時から小説も面白かったのですが、内容にぴったりの毎日の挿絵がとっても楽しみでした!

なので、翌年の春に一冊にまとまって本になったときに迷わず購入。
1990年3月出版!
もう23年も前かあ~~変色もしますわね


13020512.jpg

          13020510.jpg

13020511.jpg

         1302059.jpg

新聞小説ですから、毎日!しかも14ヶ月!(483回!)

数回を除いて、ほとんどが白黒の絵です。

墨絵で描かれているのですが、あたかも色があるかのように、繊細に濃淡が表現されてて
「上手い人だなあ~~♪」と驚嘆してみておりました。

新聞小説の絵がそのまま画集になるなんてあんまりないことだと思うので、
たぶん、連載時から相当、評判が良かったんじゃなかな~~と、思います。

宮尾さんが、「顔を描かないで欲しい」と注文されたそうですが、

ご覧のような日常の何気ない道具や、草花で、時代や季節を感じさせるのは流石ですよね。

日本各地の桜の絵など大作も多く描いてはる中島千波さんですけど、
私の一番はこの「きのね」の483作品です。

***


4月にいよいよ、改築された歌舞伎座がオープンします。

海老蔵さんはじめ、菊之助さんや、
若手の役者さんたちのガンバリに期待したいですね。


団十郎さんを偲びながら、ゆっくりとまた小説を読み、画集を眺めたいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。合掌。




この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kikugakoronda28.blog28.fc2.com/tb.php/585-da7d0a3f

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

kimono lesson すみれ庵

楽しく、着物生活はじめませんか?
阪急宝塚南口駅前です。

ホームページはこちら
お問い合わせ・お申込み、
お待ちしています。

下記のメール・フォームからもどうぞ!
非公開ですのでご安心ください。

プロフィール

すみれ庵

Author:すみれ庵
子供の時からキモノが大好き。
着る楽しみを、みなさんにお伝えできたらうれしいです♪
キモノから見える、あれこれも。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

検索フォーム