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「ぬぬぬパナパナ2012♪」リポート③

今日は暑かったですねえ~~

明日からお天気、下り坂でいよいよ梅雨入り?!でしょーか・・・

夏こそキモノ!とは思うものの、
ムシムシする梅雨時は雨仕度もあり、なかなか手ごわい季節です。

「住まいは夏を旨とすべし」と、「徒然草」で兼好法師さんもおっしゃってますが・・・

「キモノも夏を旨とすべし」と、日本人はずーっと考えてきたのではないでしょうかねえ。

夏の織物の種類の多さをみても、いかに涼しく装うかに情熱を傾けてるのがわかるというもの!

その最高峰が、「上布」と「芭蕉布」です。

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この日、浦さんが着てはったのは、

西筋ヒデさん作の縦が手績みの苧麻、緯が手績みの芭蕉布の究極のお着物!

右は、今回「芭蕉布・上布を着てみよう」のワークショップに参加してくださった現役芸大生(芸術学専攻)さん。
着心地はどう?と聞いてみたところ、「こんな軽いものなんだ~~とびっくりした!」とのこと。
こちらは、森信子さん作の縦ラミー、緯が手績み苧麻のこちらも夏の究極のお着物です。
かっこいいキモノですよねえ~~なかなかお似合いです♪


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会場には、「ぬぬパナコレクション」のコーナーもあって、お着物に興味のある方には
実際にさわっていただいて、その「ひんやり」とした感覚を味わっていただきました。

確かに、当てた手の平からすーっと熱が奪われていく感じ・・・

糸芭蕉を育て、そこから繊維をとり、糸に績み、草木で染め、手織りする・・・

気の遠くなるような作業を経た「ぬぬ」を今も身にまとっているのは日本人だけかもしれません。

***

6月1日の夕方から、法政大学教授の田中優子先生の「布のちから」の講演がありました。

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一時間あまり、このご本に添う内容で「布」のお話を。

その後、

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西表島で紅露工房(くうる)を主宰されている石垣昭子さんとの対談がありました。

うーん・・・なんというか、どちらも深いお話でしたねえ。

この講座はあっという間にお席が埋まってしまい、立ち見で聞いてくださってた方も多くて、
もちろん私たちも後ろで立って聞いておりましたので、メモもとれずでしたが、
田中先生は手元に何の資料も置かず、一時間!さすがの講義でございました。
面白くて、あっという間。終了後、ご著書にサインもしてくださいました~~うれし~~

八重山諸島では、租税として琉球王府に上布を納める歴史があり、それが故に今現在も
織物の技術が残っているわけなのですね。

昭子先生のお話はその歴史をふまえつつ・・
「女の子は13歳になったら織物をするのがあたりまえの伝統だった」
「あたりまえを残したい」との想いからそういう場としての紅露工房を一から作られたのですね。

ミンサー織と、うちくいと、ティサージの3点セットを織ることが一人前の女性の証だったそうです。

どれも誰かのために織る「ぬぬ」なのですね。

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石垣昭子さんの「うちくい」
こちらは、縦が綿、緯が綿とタッサーシルクで織られているそう。
アカメがシワとクール(紅露)で染められた糸で。

左右の絣模様はあわせるとパズルのように「嵌まる」ので、
お嫁に行くときに「相手に添うよう」との意味をこめてかぶったものだとか。
端に紐が付いているのは、石垣さんのアイディアで、八重山の伝統ではないそうです。
でも風呂敷のように「大切な何か」を包むときにさいごにこの紐で結わえるのはピリッとしていいかも!

浦さんの「うちくい」がうらやましくて、おもわずゲットしてしまいました~~いいでしょ~~
石垣さんは「ぬぬ」は洗うのが「あたりまえ」とおっしゃいます。
扱いやすい「ぬぬ」であるべきとも考えておられて、いわゆる「交織」「混紡」=「ぐんぼう」を
されることが多いそうです。(上布を納めたあとの、残り糸で混ぜ混ぜで自分たちのものを織った伝統から)
なので、エプロンみたいに使ってもOKなわけですね。
ついもったいないと思っちゃうけど~~~使わないほうがもったいない!んですね。

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郡上白鳥の原千絵さん。自作のお着物を着たことがない!とおっしゃるので、私の最終日に
着てもらうことに。全体にランダムに入った縦縞はデニム織の組織で折られたものとか。
シルクの艶がそのデニム縞に合わさって、カジュアルにもフォーマルにもいけそうなステキなお着物でした。
帯ももちろん、原さん作♪

作家さんは制作していると着物を着るヒマはないのが残念です。
でも着るとわかることも多い!と思うので、
ぜひこれからは自作品を着てみてほしいなあと思います。ステキに似合ってはったし♪


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加計呂麻島で、織物製作をされてる宮下利津子さんの縦、麻、緯は紙糸の半襟。
今回、宮下さんの紙布の6寸帯、8寸帯、そして半巾帯はレクチャーで大活躍。

宮下さんや、ぬぬパナ展の頼もしい助っ人として山形から駆けつけてくださった
きものコンサルタントの鈴木久美子さんが会場で実際に着てはった紙布の帯は大注目でしたね。

ずーっとご一緒してたのに、お二人の写真がないっ
(あ!いやいや「きものカンタービレ」の朝香さんのブログに後ろ姿が載ってます!)

私も毎日、レクチャーのときに紙布の半巾帯を結ばせてもらってましたけど、
これがまあほんとに具合よろし♪張りもあるのに柔らかい。軽くて結びやすくて型くずれしないし。
男性の角帯も織られてましたけど、きっとものすごく締めよい帯でしょうねえ。
紙糸の材料は、大正時代の「大福帳」なんですって♪そう!和紙もりっぱな繊維なんですものね。


※上の写真の下に写ってる箸袋は、石垣島で芭蕉布を織ってはる、滝沢都さんの作。
芭蕉布の端切れとリネンでつくった箸袋です♪赤と黄色のお箸も沖縄独特のもの。
コンビニ弁当も美味しくなるお箸&箸袋です~~~


1206063.jpg

でもって、たった一枚あった麻と紙のぐんぼうの半襟。
鈴木さんがこの半襟を付けてらして、
気持ちよさそう~~といただくことに(笑)

古い和紙を裁断して撚りを掛け糸にして織るんです。。。

こ~~んなに細い

まあ、原さんといい、宮下さんといい、好きでないと出来ない仕事ですねえ~~


*****


「ぬぬぬパナパナHP」のなかにwhoswhoというページがあって、今回の出品作家さんのプロフィールなどが
載ってます。ぜひぜひ見てくださいませね。


あらためて!

日本の「ぬぬ」はすばらしい♪を確認できました。

この誇るべき文化をどうにかして次ぎの世代に!との思いをあの場に来てくださった
800名余りの皆さまと、共有できたのではないかしら~~

ネットを通じて、あらたに来てくださったかたも多かったそうです。

じんわりと「ぬぬ」の魅力が広がっていきますように!





*****


なーんだか、散漫なリポートになってしまいましたが・・・
ひとまず、終わりま~~す。

ながながとお付き合い、ありがとうござました。



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コメント

[C773]

怒濤のリポート、お疲れ様でした。(笑)
会場の雰囲気がよくわかります。
本当は行きたかったな。
行っていたら、ぬぬの魅力の深みにはまって出られなくなっていたかも(笑)。

同じ頃、浦さんから聞いていた、「ぬぬぬかいしゃ沖縄の染色展」に行って、ぬぬの魅力の虜にはなっていたのですが。
  • 2012-06-08 06:43
  • hiro
  • URL
  • 編集

[C774] おそまつさまです~~

そう!hiroさん、いらっしゃるかな~~と思ってたんですけど~~(笑)
沖縄に限りませんけど、日本ってほんとに世界に類をみない染織文化の宝庫ですね。
しかも、現在進行形ですからねっ!

***
へえ~~そんな展示会があったんですね。
また教えてくださいませ。
「布のちから」、恐るべし!(笑)

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