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本場結城紬のお話~きもの学、最終日に。

また、台風が近づいているようす・・・

宝塚も先程から、雨です。蒸し暑い~~~


さて、きもの学のお話がまだ続きます。

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最終日の15日、去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された、「本場結城紬」のお話を、
茨城県結城市にある、製造販売会社「奥順」の専務、奥澤武治さんが記念講演としてなさいました。

「結城の街の歴史」から始まって、「結城紬の歴史」「結城紬の工程」「結城紬の良さの科学的検証」
などなど、実際に本場結城紬を手に取らせてもらいながらのぜいたくな講義でした~~

現在、「重要無形文化財本場結城紬」は、年間2000反ほどしか織られてないそうですから、
ずらりと並んだ、反物やきものは貴重な商品のはず・・・

デパートの呉服売り場でも、たいてい鍵付きガラスケースに入ってますもんね(笑)


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きもの学の良いところは、産地の方が来られて、その実物を拝見しながらの講義があるとこかな。

この日、全員に配られた、「真綿と、繭」です。

上の写真の奥澤さんは、この帽子状の真綿を司会の女性と引っ張って、
いかに伸びるかを実演されているところです。

「真綿(まわた)」は、繭をお湯のなかでほぐして、綿状にほぐした(伸ばした?)もの
ですけど、キモノ好きでも実際に見たことない方も多いようですね。

昔は、寒いときにこの真綿を直接、肩や首に巻きつけてたそう。

奥澤さんは、今も足に巻いて足袋をはかれるそうです!う~~ん、いいかも♪

結城紬はこの真綿を「よりをかけずに、手で引いた糸で地機で織る」ことが最大の特徴です。

2000年もの間、ほとんど製法が変わっておらず、世界最古の「絹織物」と言われてます。

まあ、一反分の糸を引くのに3カ月、絣模様をくくるのに2か月、それから染めて、
機にかけて、織りあげるのにまた3~6カ月と、ゆうに1年近くかかるものもあるとか・・・

今も作られてる事自体、奇跡のような織物かもしれませんねえ~~


まだ、結城市へは行ったことがないんで、ぜひ一度行ってみたいなあと思いました。



*****



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この日も暑かった~~33度超え!

え~~~い!着てしまおう~~
と、いうわけで、縦絽の江戸小紋風のキモノで。

コレ、白くみえる点々は桜の花びらです。盛夏のキモノなのにねえ~~

もう、20数年前にむら田さんで頂いたもの。

お盆過ぎから、秋の気配が欲しい時には涼しいので重宝してたんですけど・・・
(柄はともかく、色が小豆色で秋色かな~~と。)

9月も半ばになって着るのは初めてかも~~~




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絹芭蕉地に型染めで、小菊と橘を染めた帯に、杉浦佳子さんの赤絵の帯留め。


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後ろに大きな橘文様。橘って、古代日本の「蜜柑」のことです。

通年使える吉祥(めでたい)文様です。

えーと、先日、文様についての講義をされた藤井健三先生のご本によると、
「橘(たちばな)」は不老不死の理想郷「常世の国」に自生する植物であると「古事記」に
書かれておるそうで、蕾と花、果実が同時になるとされ、長寿を招き、元気な子を授かる
不思議な力を持つと信じられたそうです。

お正月の鏡モチの上に蜜柑を載せるのはそのためです~~♪

いまでも、こうやって帯やらキモノやらに登場するおめでたい文様なんですね。

なんといっても形がかわいい。たいてい、実の上に3枚の葉っぱが描かれます。

あ!そうそう、京都御所の紫宸殿の「右近の橘」が有名です。
おひなさまにも必ず、付いてますよね~~

文様って、中国や外国からきたものが多いのですけど、「橘」は数少ない日本生まれの文様です。

お宅にもありませんか? 「橘文様」


あらら~~、結城紬から、脱線しちゃったわ(笑)

ま、いろいろお勉強ってことで・・・

*****


終了後、有志でお食事会をして、本年の「きもの学講座」終了。

キモノの事って、いくらでも面白く学べるので、
すっかりハマって10年通い続ける方が居るのもうなずけますね。

来年も続いて、開かれますように!



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[C500] 結城紬の良さ

結城紬の良さと言うと、袷の着物に仕立てた時の軽さですね。
これを知ってしまうと、ほかの袷の着物が重くて重くて。

そして抜群の暖かさ。冬の札幌でも快適。
(雪が降るので袷の長コートと防寒草履は、必需品ですが)

以上、経験からの報告でした。
  • 2011-09-19 18:06
  • hiro
  • URL
  • 編集

[C501] hiroさま。

確かに、軽くて暖かいのが結城の最大の魅力だと私も思います。
普段、他の産地紬を着てて、たまによそ行き(笑)に本場結城を着ますと、
「ラク~~♪」って思いますもんね。
単衣に仕立てても良いと、奥澤さんはおっしゃってましたけど、
hiroさまのおっしゃる通り、やっぱり袷仕立てで
寒い時期に着てこそ、その魅力を発揮する織物ですね。
母からもらって、仕立て直した結城は、40年を経て最高の着ごこち♥です。
う~~~ん、早く袷の季節になって欲しい!(笑)

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