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きもの学会 加賀友禅実地研修 ④

えーーーと。
間があいてしまいましたが・・・

金沢レポートはまだ終わってません。

ガンバロー

さて、一日目のつづき。

次にお訪ねしたのは、二代 由水十久さんの工房です。

初代の由水十久さんは、きものの中に愛らしい童子を、描いて人気を博した加賀友禅の作家のお一人。

当代の十久さんは、昭和27年のお生まれ。
多摩美術大学の日本画専攻を卒業されたあと、お父様の工房に入り修行。

平成元年に二代由水十久を、襲名されたそうです。(初代 十久さんは、昭和63年に死去)

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由水工房作品と言えば、やはり「童子」が描かれていないといけません~~~

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加賀友禅は、ふつう糸目の糊はもち糊を使うのですが、初代のときから、「童子」の表現の多様性の
ために、ゴム糊をつかった糸目を置いてはるそうです。

お話を伺ったあと、二階の工房で実際の染めの作業工程をみせて頂きました。
普段は非公開ということで、撮影もご遠慮しました。
「童子」の髪の毛の表現のために、4種類の糊を使いわけておられるとか。


これ以上細い糸目は引けまい!というくらいの細さの線が狂いなくひかれるのは、
先代の時代からの工房にいらっしゃる糸目職人さんの技術があってこそと思われます。
その、糸目で表現された童子のキモノの模様の細かいこと!驚異的です~~~

そして工房の隅に、色見本の切れ地の山が!

私の仕事の大半は色をどうするかを決めることと、お話されてましたが、分業制の工房では
最初から最後まで指揮するコンダクターが作家さんなわけですね。

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もうひとつ、十久さんのお話で印象に残ったのは、
現代キモノに少なくなった「留守模様」や
時事的なことがらを意匠化したものの復活を考えて制作しているというお話。

「留守模様」とは、古典文学や故事・逸話、和歌や謡曲など、登場人物を描かず、
背景や持ち物・小道具のみを意匠として描いたもの。

たとえば、風景中に幡幕と楽太鼓と鳥兜を配したものは
源氏物語の「紅葉賀」を表現したものですし、八つ橋と杜若で「伊勢物語」などなど。

それを着る人と見る人との間で
一種の知的なやりとりを楽しむための工夫ですね~~~日本人てすごい!

それを、今、友禅で表現するには何をモチーフにすべきか?!と。

現代人にとっての「留守模様」とは?
それを、身につけることで、知的な話題を提供するわけですね。
「童子」の姿を借りて、「見立て」の文様をつくって行くのはとっても面白いですよね。

この、楽器を持った「童子たち」は、それぞれ、モーツァルトや、バッハといった音楽家たちだそうです。
以前、キモノにされたそれぞれを、「石川県立楽堂」のロビーを飾る大画面のために再構成されたもの。
これはそのレプリカです。世界的に通用するモチーフとして、
「音楽」は有効じゃないかとおっしゃってました。なるほど~~~

先代が残された「童子」を、なんとか現代に残そうと工夫されているわけですね


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日韓ワールドカップの時に染められたもの。ガラスで光って、わかりにくいですけど、
「童子」たちが、サッカーを楽しんでます。ボールの中には、実際に協会公認の文様が描かれてます~~

こまかい~~~。
でも、思わず隅々まで見てしまいますよね!
時事的な意匠というのは、こういうものなんですね。よくわかりました~~~

あ!昔の日本人が共通に古典の素養としてしていた「源氏物語」のかわりになるものとしての、
「時事」って、ことなのかな?!~~~

いま、共通の文化的な素養って、ないですもんねえ・・・うーーむ。











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